さて、最終章です。

 

なぜ辞めたのか、どのように退職に至ったか

 

今更ながらあの時できなかった反論も踏まえて

 

他でもない自分のために、書いてきました。

 

これで、

モヤモヤしながら、傷つきながら頑張ったあの時の自分を

成仏させることができます。

 

今回で完結です。

 

 

転属後、とうとう潰れてしまった私

 

 

どうか私の噂が転属先まで届いていませんように。

 

 

転属後の挨拶回りで、

 

ああ、あの女性自衛官の人ですよね。」

 

初対面で言われたんです。

 

 

え・・・

 

 

私の心臓は一気に凍りつきました。

 

 

 

任務や所用で他の駐屯地にお邪魔した時も、

 

あー知ってますよ。って感じで話しかけられるんです。

 

 

 

精神的にどんどんキツくなっていきました。

みんな、根も葉もない噂をなぜ信じるんですか・・・

 

 

ナイフや銃だけじゃない、

言葉や態度でも人は殺せる。。。

 

 

 

さらには、転属先が「もらい」ポジションで、

仕事がなくて暇だったので、窓際族みたいな気持ちになってしまい、

当時の私には耐えられませんでした

 

 

これが、追い討ちでした。

 

 

 

自衛隊病院の医務官に病気休暇のための問診に行った時のこと。

 

 

お医者さんって、お話し聞くのも業務のうちなんだろうけど、

 

 

ちゃんと話を聞いてくれるってこんなに幸せで有り難い事なんですね。

 

 

「なぜ今に至ったか、全部教えてください。」

 

 

って言われたんですが、辛かった時のことを話すのって、その時の気持ちを思い出すから嫌なんです。

涙が出てくるだろうし、不甲斐ない惨めな気持ちや孤独感を思い出してしまうから。

 

 

ちょっと時間かかるんで・・・

と渋ったところ、

 

もちろんです。いいですよ。ゆっくりで。

 

って言われてもう泣きました笑

 

 

 

しかし、私の頭の中には、

 

ありもしない噂を鵜呑みにした幹部自衛官達

転属で突如いなくなった隊長

他でもない同じ部隊の仲間に陥れられた事

新しく来た隊長は私を信じてくれなかった事

困ったらいつでも来てと言っていた部長が話すら聞いてくれなかった事

副隊長の「ことなかれ主義」に心を蔑踏みにじられた事

 

たくさんのネガティブなことが渦巻いていたんです。

 

 

この医務官だって信じられない。

期待なんてしてない、ただ、足元をすくわれないように、慎重に事実を話しました。(ものすごく警戒していたことを覚えています。)

 

 

一生懸命話したけど、伝わったかどうか・・・

 

 

するとね、

 

 

医務官の方がおっしゃったのはね

 

退職しましょう。」

 

でした。

え?退職?いきなり?

 

 

かなり、酷いですね。よく頑張ってここまで来られましたね。こんな話、聞いたことないです。」

 

 

え・・・涙

 

 

私、怒られると思ってたのに・・・部長の時みたいに。

 

ちゃんと話聞いてもらえないと思ってたのに、隊長の時みたいに。

 

話しても、ねじ曲げられると思ってたのに、副隊長の時みたいに。

 

 

 

組織への不信感が大きくなってしまっていますよね。そんな組織には属するだけで辛いと思います。僕のことも、不審に思ってるでしょ?」

 

(ハイ)

 

「もちろん、しばらく休んで心身ともに整えて、また再出発してもいいんですよ。」

 

 

はい、そのつもり・・・です・・・多分・・・今はわかんないけど・・・

 

 

「でもね、あなたの場合は退職した方が僕は、いいと思います。この組織で働き続けるには、もう一度信じてもらうか、本当に割り切って勤めるか・・・僕は、退職がベストだと思います。」

 

 

え・・・

 

「退職って・・・ちょっと・・・どうしよう・・・まだこの先のこと何も・・・」

 

疲れていたからか、考える力が著しく低下している感じで、頭が回らないというか・・・

退職って・・・?え?と放心状態に近い感じでした。

 

 

 

「まずは、病気休暇をしっかりとってください。

 

 

優先すべきは、『治療』です。

 

 

美味しいもの食べて、お風呂入って、しっかり寝て、楽しいことをしてください。

それがあなたの『治療』です。

 

 

これからどうするかは、回復後でいいんですよ。」

 

 

 

私、否定されたり怒られたりすると思ってた・・・

 

休むことに罪悪感があって・・・

 

だって私半人前ですもん。仕事全然できないんですよ。休む権利あるの?

 

 

「先生、でも、病気休暇って治ったら働く人が取るものでしょう?

まずは治療に専念って、

退職を考えているような人がとっていいものなのですか・・・」

 

 

 

ダメでしょ、普通。常識的に考えて。

そうやって病気休暇ズルズル取得して給料泥棒してる自衛官結構いるでしょ。

 

 

 

いいですよOKです。

 

 

 

なぜなら、病気休暇はあなたの心身を回復させ、かつ、次への備えをする期間だからです。」

 

 

次への備えをする期間・・・

 

 

 

「病気のまま退職させられて放り出されたんじゃ、生きていけないでしょ。就職活動だってこの期間内にやっていいんですよ。そんなのみんなやってますよ。正当な行為ですよ。大丈夫です。」

 

 

 

凍りついていた心が、少しずつ溶けていくような、

 

冷えた血液が温度を取り戻すような、

 

そんな心地でした。

 

 

こうして私は、医務官の方々に支えられて、病気休暇を半年ほど取らせていただいて、退職しました。

(半年じゃもちろん回復しなかったんだけど、防衛省共済の人とのやり取りが辛くて、やめました。「え、休暇取るんですか?」みたいな温かみが感じられない態度だったので。もう自衛隊と繋がっていたくなかった。)

 

 

退職にあたり、最後の職場の方々には本当にご迷惑をおかけしました。

 

私の同僚・同期・先輩・お世話になった隊長、私を支えてくださった方々、本当にありがとうございました。

 

もっと自衛隊で役に立ちたかったけど、

 

教えてもらったこと発揮したかったけど、

 

私は不甲斐なくもここまでです。

 

(まさか身内に潰されるなんてね・・・仲間じゃないんかい。)

 

 

それでも私は自衛隊に入隊し、多くを学ばせて頂いたことを誇りに思いますし、入隊して良かったと思っています。少しでも国防に貢献できたのなら、これ以上の誉はありません。

 

私は日本が好きだし、日本の役に立つ仕事を、これからもしていきたいと思っています。フィールドは違えども、志は一緒です。(みんなの志知らんけど)

 

 

私の大好きな自衛官達の、さらなるご活躍とご健勝をお祈り致します。

 

 

 

こゆきの独り言

 

 

「そいつに対する一番の復讐は、こゆきちゃんが幸せになることだよ。

 

あいつは浮気してる!とか何とか言う奴って、だいたい自分がやってんだよ。」

 

「そういうやつはどうせ自滅するからわざわざ自分で手を下さなくてもいいよ。」

 

 

探偵会社に就職してそいつの浮気現場を押さえて(そいつね、浮気現場を見たって部隊の子が言っていたので、まあやっていたんでしょうね。叩けば埃が出る人間でした。)

奥さんの元に証拠を送りつける計画は、

 

しょうもないので取り止めて(笑)

 

 

 

旦那さんに言われた通り、

幸せな女性になることにしました。

 

 

そして、なりました。宇宙で一番幸せな女性に。

 

 

退職してから大好きな人と結婚し、本当に幸せな毎日を過ごしています。

(結婚してからもしばらくは眠れなかったけど・・・今ではもうすっかり回復しました。)

 

 

だから、私にはもう、復讐なんて必要ないです。だって、私は私を陥れた人間よりも遥かに幸せな人間だからです。

 

 

くだらない人間に心を乱される事ほど、くだらない事はありません。

 

 

だからあんなゴミみたいな人間達によって

私の人生の貴重な時間が削られることの方が

もったいないですよね。

 

 

読んでいただいた方、ありがとうございました。

私の経験が参考になれば、幸いです。